国内大手発「Xfolio」のクリエイター支援の本気度が凄すぎる

良心的な手数料と高機能で本気でクリエイターファーストを狙ってきた
カグア! 2022.02.24
誰でも

イラスト関連クリエイター支援プラットフォームの決定版が登場

国内大手電子書籍ストアがクリエイター支援プラットフォームを発表しました。すでに多くのクリエイターが登録をしており、購入などでクリエイターを支援することが可能です。そのプラットフォームがあまりによく出来ていて、世界的にもここまでクリエイターファーストなプラットフォームは初めてかと思います。手数料もとても良心的で大手が本気をだしてきたという感じです。

クリエイター向けの新プラットフォーム「Xfolio(クロスフォリオ)」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000241.000022823.html

Xfolioを手掛けるのは大手電子書籍ストアのBookLive。BookLiveは凸版印刷グループでありながら、先日、TSUTAYAに出資し資本提携するなど、今、ノリにのっている大手電子書籍ストアです。そのBookLiveが満を持して最強ともよべるクリエイター支援プラットフォームをリリースしました。

私自身がじっさいに登録して試してみましたので、紹介します。ちなみにこれは企業案件ではなくすべて自腹のレビューです。

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手がけるのは大手電子書籍ストアBookLive

BookLiveという電子書籍ストアをご存知でしょうか?

テレビCMでは橋本環奈さんを起用するなど、大手の電子書籍ストアの一つです。BookLiveは、日本の2大印刷会社大手の凸版印刷グループで、資本力もピカイチです。さらには今月、あのTSUTAYAに出資するなどして業務提携するほどに超大手です。

BookLive、クリエイター支援の新規事業を開始
クリエイター向けの新プラットフォーム「Xfolio(クロスフォリオ)」
株式会社BookLiveのプレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000241.000022823.html

カルチュア・エンタテインメント株式会社との資本業務提携

https://www.booklive.co.jp/archives/13929

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後発ながらその意味を理解した作りに驚嘆

そのBookLiveが満を持してローンチしたのが、Xfolioです。クリエイター支援プラットフォームで最大のリスクは、課金に紐付いているため、かんたんに移行ができないという点です。運営に少しでも不安を感じたとしても、ファンがたくさん登録してくれればくれるほど、移行が難しくなるのです。

その点、XfolioはBookLiveという大手がバックですので、とても安心です。大手のメリットは決済手段の充実にも反映しています。5大クレカに対応はもちろんのこと、PayPalやコンビニ決済まで対応しています。未成年にファンが多い人もこれからば安心です。

クリエイター登録せずともファンも楽しめるつくりになっています。プラットフォーム名からもわかるように、ポートフォリオとしてクリエイターのブランディングがしやすいかっこいいデザインが選べます。おそらくほかのどのイラスト投稿サイトよりも、UXはリッチだと思います。

とくに、原寸大ダウンロードなどは他では実装していませんし、実際ダウンロードすると、クリエイターの筆使いもわかるほどに、迫力が違います。テンプレートもたくさんあるようで、クリエイターごとに違ったサイトをみているような感覚にさえなります。それくらいデザインがよくできています。

イラストレーターに特化したクリエイター支援プラットフォームとしては、PIXIVFANBOXやFANTIAなど、とくにイラスト界隈では老舗がシェアを握っています。しかし、そこにあえて挑むという立ち位置をほんとうによくわかってると思いました。Fantiaは2016年からの運営ですので、5年分をつめていくのだ、という意気込みがつたわってきます。

pixivFANBOX

https://www.fanbox.cc/@maimaimaigoen

ファンティア[Fantia]

https://fantia.jp/

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随所にクリエイターファーストなつくり

収益化機能も、後発という不利な点を意識したつくりになっています。ここは大手が本気を出してきたと思わせるような建て付けで、本気度がうかがえます。

・原寸大ダウンロード 10%
・自家通販商品、ダウンロード商品 (商品価格+送料)×5.5%+20円
・プラン月額(支援金) 価格×10%

Xfolio - FAQ 売上にかかるサービス利用料はいくらですか?

https://faq.xfolio.jp/faq/320

なんとダウンロード販売は、5.5%という安い料率設定です。おそらくほかのどのクリエイター支援サイトのなかでもっともクリエイターに寄り添った設定だと思います。

また、他の手数料も10%など、クリエイターを大事にしてくれていることがつたわる設定です。対抗できるとしたら、Patreonくらいしか思いつきません(Patreonはこれよりも低い設定がありますがそれでもXfolioほど高機能ではありません)。

クリエイターファーストな作りはほかにもたくさんあり、どういう人が設計したのかとても興味がわきます。

・決済時におひねり追加OK
・購入完了時に、クリエイターをフォローボタン表示
・独自ドメインも設定可能(有料、それでも良心的価格)
・Googleアナリティクス設定可能
・ファンコミュニティで複数プラン可能(ゼロ円プランも可能)
・パスワードページも可能
・広告収益化
・簡単な審査だけで、基本無料でほぼすべてが使える
・外部へのリンクもOK
・匿名での物販配送 対応
・各ページに、TwitterやYouTube埋め込みOK
・ポートフォリオやショップなどをメニュー化可能

これだけ書いていても、おそらく月額5万円くらいの法人向けサービスといっても遜色ない機能を提供しています。Patreonでさえここまで充実はしていません。とにかくクリエイターファーストに考えられていますので、じっさい、決済は自分のPatreonサイトへ誘導するクリエイターもいました。それもぜんぜんOKなのです。

しかも他のプラットフォームにはない、広告収益化まで実装予定という充実ぶりです。

自分の事務所や法人、漫画スタジオなどをもってプロとして運営している人には、間違いなく一択なサービスに仕上がっています。

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なぜここまで手厚くできるのか

BookLiveは、じつはかつてクリエイターが登録できるクリエイターエージェンシー事業をやっていました。現在では、月刊コミック誌などに吸収されてしまったようなのですが、そうしたオリジナルコンテンツの囲い込みに、長年ノウハウを蓄積してきました。

実際、βテストというタグがあり、おそらくは自社のコミック誌連載のクリエイターに声をかけたのだと思われますが、それが奏功して、ローンチしたてにもかかわらず見ごたえのあるサイトになっています。

電子書籍ストアでありながら、クリエイターとも近い位置にいた、稀有な電子書籍ストアなのです。近いのはKADOKAWAくらいしか思いつきません。なので、クリエイターがどういうことを好み、どうすると自由にのびのび活動できるのかを熟知しているのだと思います。

そして、電子書籍ストアや大手がバックについていることなどから、手数料も低くおさえられ、よしんば自分たちもリスクをとって無料でも使えるようにしてくれています。広告収益かもあるということは、サイトへの集客にも今後期待がたかまりますし、この勢いならば今流行りのNFTの連携なども、期待できそうです。

実際クリエイター登録を申請したときも、翌日にすぐに返事がきていました。運営にもしっかり人的リソースを割いていることがわかります。また、そもそも電子書籍ストアとことからは、各出版社にも声がけをして、漫画家さんの公式サイトはうちで作ってね、そうしたらキックバックもするよ、といった個別の提案もできる建て付けになっています。独自ドメインやGoogleアナリティクス実装はそのあたりを意識してのことだと思うのですよね。でも、それがBookLiveならばできるのです。ここがほんとうに強い。

おそらく将来的には、公式が提供する高画質なイラストだけが見られるPinerestなのだと思いました。だとすれば広告もまわりそうです。そして言われてみるとなかったと思います。この建て付けを考えた人はそうとうに頭がよいですね。

今なら短いクリエイターIDを取れますので、気になる人ははやくに始めることをおすすめします。のっかるなら今で、早いうちです。

Xfolio(クロスフォリオ)

https://xfolio.jp/

さてXfolioは、クリエイターが収益をあげるためのワンストップのプラットフォームを、大手が本気でとりにきた、というサービスでしたね。

今後の課題は、いかにしてファンを呼ぶか、ファンに購入体験をしてもらうか、クリエイターを集めるか、という地道な活動がメインになります。しかし、そこも競争はげしい電子書籍業界を生き抜いてきたBookLiveのノウハウが生きるはずですので、注目したいですね。

どこまでクリエイターを囲い込めるかですが、既存サービスから乗り換えさせるのは壁が高いでしょうから、多機能を売りに長期に新規を粘り強く取り込めれば、勝機はあると思います。既存のプラットフォームも、クリエイター間の横のつながりはほとんどなく、システム利用をしているという使い方が多いため、まったく新規にはじめようという人に比較された際には、十分競争力があるでしょう。

日本でも、本気でクリエイターエコノミーに取り組み始める市場ができつつあるようです。今後も、各社のうごきが楽しみです。

今回、テスト的にいろいろな物販も購入してみましたので、そのレポートもまたいつか改めて報告します。お楽しみに。

繰り返しますが、本記事は案件ではないですからね!自腹です。

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